けんせつ神奈川645号・2023年12月5日

守れ建設国保! 無くすな保険証

11・17全建総連予算要求中央総決起大会

次年度予算確保へ要求運動が本格化

 全国建設労働組合総連合は11月17日、日比谷野外音楽堂で建設国保の育成・強化、賃金・単価の引き上げなどを求めて予算要求中央決起大会を開催しました。折からの豪雨をついて開催された大会には、44県連・組合から1千9百人の仲間が参加しました。集会後、東京駅までデモ行進を行いました。

 オイルショックから50年、狂乱物価の再来を危惧する声が高まる中、私たちの賃金・単価は横ばいのままで日々の生活は苦しさを増す一方です。主催あいさつに登壇した全建総連の中西委員長は、物価高騰で実質賃金が18カ月連続マイナスであることを示し、国民生活を守る施策が必要不可欠と政府の責任を強調しました。また、基調報告を行った勝野書記長は、防衛費増額などのため、社会関係予算の抑制が厳しくなっているとし、保険証の交付存続を求めるとともに、国民医療の拡充、現行補助制度の堅持の取り組みがいっそう重要になっていると語気を強めました。つづいて、厚生労働省、国土交通省、財務省、中小企業庁への交渉団を代表して益田副委員長が決意表明を行い、仲間の切実な声を関係省庁に直接ぶつけ、予算要求運動に全力を尽くすと宣言しました。
 決起大会には自民、立憲民主、公明、共産、国民民主、社民の各政党から国会議員が駆け付け、激励のあいさつを行いました。

人手不足を危惧しました。要求プラカードを掲げてシュプレヒコール

ブルーシート展張研修会

被災屋根の応急学ぶ

横浜緑支部 橋川 祐二

 全国木造建設事業協会(全木協)神奈川県支部は11月7日、相模原市内で被災屋根に対するブルーシート展張研修会を座学と実地の二部構成で開催。神奈川土建から7人が参加しました。

安全確保の基礎を学ぶ

 午前中に行われた座学では講師のNPO法人の方から安全確保の力学的な支点やロープの使い方・結び方、屋根上で(ブルーシート貼り作業の際)何処に足を乗せて移動するかなど、長年のボランティア活動で養った経験を座学で習いました。講師の方は建設に携わる仕事をしていたとのことでしたが、ブルーシート展張の知識は無く、手探りで何度も失敗を繰り返して幾度となく危険な体験をして現在は完成形に近いものになって来たと言う話しを聞き、非常に感銘を受けました。

実践でシート張り体験

 午後の実地研修は足場を掛けた現場の下で、シートを張る順番やテーピングの位置、使用材料の品(ランク)など、実践的な経験に裏打ちされた貴重な話を聞き、実習に入りました。ロープを張り、結び方を実践し、そして実際に屋根へ上がり、屋根上での移動など実践的に習得する貴重なものとなり、研修参加者全員、事故無く全てを終える事ができました。

被災現場で学んだ経験活かしたい

 研修会で学んだ経験を忘れないために、被災現場という特殊性を想定した実践を繰り返すことが大切であると感じました。一方で、シート展張の技術が必要とされる災害が起こらないことを心から願うばかりです。しかし残念ながら、地球環境の変化からか近年自然災害が多発しています。毎年のように台風や集中豪雨による被害が全国各地で発生し、家屋の流出や水没、屋根が飛ばされ、思い出の詰まった大切な自宅を失う方々が後を絶ちません。被災者の計り知れない悲しみを思うと万が一、災害が起きた際は必ず被災屋根の応急ボランティアに参加したいと改めて思いました。被災者の気持ちに寄り添い、研修で学んだ経験を活かして微力ですが救援・救助の活動に尽力します。

原寸模型を使ってシート張りを学ぶ

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