けんせつ神奈川646号・2024年1月5日

仲間に困難あるときこそ組合の出番

中央執行委員長 益田 修次

 組合員とそのご家族・書記局の皆さん、謹んで新春をお祝い申し上げます。
 旧年中は神奈川土建の諸運動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。今年のお正月も、健やかにお過ごしのことと存じます。
 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5月に季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、人や物が動く正常な経済活動への道が開かれる年となりました。一方で、ウクライナ情勢は混迷を極め、エネルギー価格が高騰。食料品や日用品などの相次ぐ値上げが国民の暮らしを直撃し、急激な円安と相まってインフレ不況の再来を危惧する声も上がっています。
 平和の問題では、10月にイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が始まって以降、ガザ地区側の死者数は約1万8千人超となりました。不確実性を増す中東情勢において、これまで西側諸国と異なるスタンスで同地域と信頼関係を築いてきた日本が果たすべき役割は少なくないはずです。
 建設産業に目を移すと、東京・八重洲の再開発事業で重量鉄骨5本が崩落し、作業員2人が死亡した事故は、業界内外に衝撃をもって受け止められました。また、大手ゼネコン現場で品質問題が相次いで噴出し、慢性的な人手不足と技術技能の継承が機能不全を起こしている実態が浮き彫りとなりました。
 技術技能が正当に評価される持続可能な建設産業への転換を更に前に進めることをお誓いして、年始のご挨拶とさせて頂きます。ともに頑張りましょう!

核兵器廃絶は現実的な世論

 神奈川県建設労連は12月17日、原水爆禁止世界大会へ代表参加した仲間を中心に「建設で働く仲間の街宣行動2023」を桜木町駅頭で開催しました。神奈川土建からは50人が参加し、日本政府に核兵器禁止条約の批准を求める署名宣伝を実施しました。
 「自分は建設職人です。核兵器を廃絶しましょう!」などマイクリレーで沿道に語りかけ、若い男性や子ども連れの女性が署名に応えました。核兵器禁止に向けた世界的な潮流の中で国内でもそれが実現可能なものとして広がり始めているのを感じます。

建設職人は戦争NO!

南横浜支部 まちの救助隊

磯子区社協と災害時協定締結

 南横浜支部まちの救助隊は11月24日、磯子区社会福祉協議会で「磯子区で想定される災害とその対応」「磯子社協の災害時の取り組み」「まちの救助隊の任務と役割と成果」の研修会・記念講演を開催しました。講演に先立ち、発災時に組合とスムーズな連携をとれるよう災害時協定を締結しました。
  
開会あいさつに立った面(おもて)委員長は、激甚化する深刻な災害発生時に、地域住民の要求に応えながら運動を進めてきた私たちの運動を振り返り「神奈川土建と行政の果たす役割を補完する磯子社協がともに手を取り合えるきっかけとなれるよう祈念する」としました。
 神奈川県建設労働組合連合会、神奈川土建本部、横浜建設一般労働組合など、多数の来賓から祝辞をいただき、この取り組みが全県的に注目されていることを再認識しました。
 住宅デーで寄せられた募金を磯子区社協に寄付したことをきっかけに、災害に強い安心安全な街づくりに向けた懇談を重ねて、災害時協定締結調印式をむかえました。近年では、温暖化の影響で局地的な大雨やスーパー台風による風水災害が増加しています。また、大規模地震への備えも必要です。被災地の一日でも早い復旧のため、建設技能者の職能が必要とされる場面がますます増えることでしょう。私たち建設労働組合が全国各地の復興支援で得た知見や教訓を、地元である磯子区の防災および発災時に活かせるよう、仲間と共に奮闘します。

記 光野 友樹

協定書を交わす面執行委員長(左)と磯子社協会長

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